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よく考えもせず「インテリやくざ 文さん」を買ってしまった。 [小説・漫画について]

本屋をうろうろしていて、よく考えもせず「インテリやくざ 文さん」を買ってしまった。
帯に、「抱腹絶倒」と書いてあったのだ。
「笑える」と、言われると「どれ、読んで確かめてやるか」という気持ちになり、つい買ってしまう。
昔からだ。
このとき、私に、もう少し用心深さがあったらこんなことにはならなかった。

半分読んだが、いまだにしっくり来ない。
これは面白いのだろうか。
いつになったら面白くなるのか。

まだ、ぴくりとも笑えない。
どういうところを面白がれば良いのか、それは分かる。
文さんが神経質に、1つ1つのあるあるネタにツッコミをいれていくのだが、
最後は、文さんが考え過ぎてしまい、想定の範囲外のことが起こってしまうというオチだ。

惜しいと思う。
惜しい。あと、少しでも何か工夫を加えたら面白くなるのではないか。
以下に、しっくり来ない点をまとめる

①文さんがまったくヤクザらしくない
文さんがヤクザの活動をしている描写はほとんどない。
どうやら実家で母親と暮らしており、頻繁に一般女性との飲み会などにも参加している。
なぜ、ヤクザなのに、ヤクザらしい描写を使わないのか。
ヤクザなんて、ネタの宝庫じゃないのか。
抗争、仁義、警察との駆け引き、どれも緊迫していて、コメディには使いやすいネタである。
が、使わない…
挙げ句、電車の中で携帯を使って注意されている。
それならそれで、「ヤクザらしくない」という笑いにするべきだ。
が、それもない

②謎の後輩がいる
よく登場するなぞの後輩がいる。
長髪で、スーツも着ていないし、ヤクザの後輩には見えない。
そして文さんは彼にやたらと気を使うのだ。
謎すぎる…
後輩も時にはタメ口だったりするし。
それならそれで、「後輩にナメられている」という笑いにするべきだ。
が、それもない

③無茶な設定
急にテレビネタが差し挟まれる時があり、
「ディレクターをやってくれ」「滑らない話のはんこを押す係をやってくれ」などと頼まれて
文さんがそれを引き受ける、という話があるが、
無茶な設定過ぎて、頭に入ってこない。
シュールな世界観ではなく、あるあるネタを売りにしているのだから、
そこはあくまでも、リアルな設定のままで作った方がよいのでは。
最悪でも夢オチでごまかすべきだ。
が、それもない

④1300円もした
これが一番しっくり来ていない原因だ。
一見普通の漫画の単行本だった。
「愛蔵版」として、丁寧な装丁や上質な紙を使ってるわけでもなかった。
漫画といえば、基本は500円、高くても700円ぐらいじゃないか。
なぜ、1300円もしたのだろう…
買う前にちょっとでも確認しておけばよかった。

とにかく、安易に買ってはダメだ。
どうしても「劇画系のギャグ漫画が好きで仕方ない」という人は、
一応、下の記事を読んでから、買うか決めた方がいい。
http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20140918/E1410968933626.html?_p=2
この記事を読んだときに感じる「面白そう」度を100とするなら、実際読んだ時の
「面白い」度は80くらいだ。
それでもいいなら買うといい。

レジで値段を聞いたときに咄嗟に返品できなかった自分も文さんの同類であることには間違いないのだが…







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コメント 1

普通の人

この人天邪鬼なんだろうなぁ。
普通の人の裏を考えてますアピールが強すぎてこういう「人の裏を暴くネタ」の裏すら取ろうとするから、列挙した「しっくり来ない点」にブログ読んでる側がしっくりこない。
このブログ読んで、この漫画読むのを躊躇う人が万が一にも生まれるのはもったいないと思う。
by 普通の人 (2017-03-11 19:10) 

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